性感染症

若い人たちを中心に性感染症は流行しています。

最近の性感染症の特徴は「症状が現れにくい」ということです。

以前の性病は、感染するとはっきりとした症状が現れることが多く、感染したことが本人に比較的早くわかっていました。

しかし最近の性感染症は感染した本人でさえ気づかないことがあります。

クラミジア感染症の場合、感染したまま放置していると、最悪の場合は不妊になることもあります。

また、感染に気づかないということは、知らない間に他人にうつしてしまう可能性があるということです。

最近の性感染症の増加は、この無症状性が背景にあると考えられています。

HIVの感染経路

HIVは性行為以外の日常生活で感染する機会はまずありません。

現在8割以上の人が性行為による感染です。

HIVの感染源になるものには血液、精液(先走り液も含む)、膣分泌液、母乳があります。

これらのHIVを含んだ体液が、粘膜や傷口に直接触れると感染の可能性が出てきます。

また、一般的に性感染症に感染していると、HIVの感染率は数倍高くなるといわれています。

新規感染者は1日あたり約4名・・・ 先進国で日本だけエイズ患者が増えている

2020年の新規HIVの報告は20~40代に多いのに対して、新規エイズの報告は30代から50代が多く、新規HIV感染は10代から70代までの幅広い年齢層に報告があります。

最近セックスとは無縁だからという中高年であっても、若い頃は大いに遊んだという人は、男女を問わず一度は検査を受けるべきです。

つまり、エイズはHIVウイルスに感染しても、10年以上気付くのが難しい病気なのです。